我が家に待望の第一子が産まれて、ようやく育児にも慣れてきたかと思っていた生後約2か月の頃…。
ある日ふとお腹を見ると息子のおへそが目を疑うほどの「出べそ」になっていました。
慌てて病院へ連れて行き見てもらったところ、息子は「臍(さい)ヘルニア」だと診断されました。
今回はこの臍ヘルニアの経過について、まとめてみたいと思います。
Contents
赤ちゃんが生後2か月で突然「出べそ」に
初めて息子のおへその異変に気が付いたのは、生後2か月目に入って2週間ほど経った頃でした。
おむつを替えようとしたらおへそがこんなことに。
少し前までは普通のおへそだったのに、ある日突然大きく膨れ上がっている事に気が付いてぎょっとしました。
まだ生後2か月ということもあり、1日に何度もオムツ替えをするのでお腹の状態を見ることも多いのですが…何らかの前兆があったり徐々に大きくなってきたという感じではなく、本当に「ある日突然」という感じでした。
横からみると完全にぽっこりと飛び出しています。
見た目がなかなか衝撃的で見るに堪えないのですが、息子は特におへその痛みや違和感を感じているような様子がありません。
出っ張っているおへそを押すと、ぐじゅぐじゅといって一時的に引っ込むのですが、泣いてお腹に圧が加わった時にまた出てきてしまいます。
ついこないだ、生後1か月くらいの時は普通のぺったんこなおへそだったのになぁ。。。
突然のおへその異常事態が発覚して「あれ、いつからこんなおへそだっけ?」「もしかして何かの病気になってしまった!?」と、私はかなり困惑しました。
病院を受診
あまりにも不自然なおへそが心配なので、小児形成外科のある大きな病院の予約を取って後日受診することにしました。
夫とそろって病院に出向き、恐る恐る息子の状態を見せながら医師に相談。
結果、病院で診断されたのは「臍ヘルニア」でした。
「さ、さ、さ、さいヘルニア!?!?」ってなんだ…?
頭が真っ白になっている私たちに、先生は優しく説明してくれました。
臍ヘルニアとは、なんらかの理由で臍の部分(おへそ)の筋肉がしっかりと閉じずにいる状態で、へそから腸が脱出した状態のことを言うんだそうな。
統計上は赤ちゃんの5人〜10人に1人の割合で臍ヘルニアになると言われているらしく、穴がまだ閉じきらない新生児期や乳幼児期に、泣いたりいきんだりしてお腹の内側から強い圧力が加わることが原因とされているそうです。
体に害はないらしい
息子のおへその状態を確認してもらい、特に体には害がないので今は何もしなくてもいいと医師から説明を受けました。
それを聞いた私と夫は拍子抜け。
正直言って、息子の症状は外科的治療をしないと治らないのではないかと心配していたので、小さな体で手術なんてできるんだろうか…という不安でいっぱいだったのです。
診察してもらった上で今すぐに処置する緊急性がないとわかって心から安心しました。
ですが、今すぐ手術する必要がない反面、「今すぐ治るわけでもない」という側面があるのも事実。
先生がおっしゃるには、お腹の筋肉が発達していくにつれて自然治癒が期待できるので、2歳頃までは治療をせずに経過観察をしていきましょうとのことでした。
ごく稀に「嵌頓(かんとん)」といって、飛び出た腸管がおへその根本ではまって外れなくなることがあるそうで、その場合は緊急手術が必要になりますが、息子の臍ヘルニアの状態はその心配はないという見解でした。
放置か綿球圧迫か
診察室で不安げな顔をしている私に小児外科の先生は引き続きもう1つ対処法を教えてくださいました。
2歳までは基本的に様子見でもいいようですが、もし気になるようなら綿球による圧迫法というものがあるようです。
このような綿球を、へこませたおへその部分にはめ込んで、上からテープで固定するというなんとも原始的な方法です。
この方法の良いところは、自然に放置するより早く良くなるということです。
しかし同時に気になる点もあり、綿球をテープで固定する必要があるので赤ちゃんの皮膚がかぶれる可能性があるということ。
先生はどちらがいいとは言い切らずに、ご両親で決めて対処して下さいとのことでした。
この日の診察はここまでで終了。
家に帰ってからどちらの対処をするか、夫と話し合いました。
何もしないことで治りが遅くなるかもしれない、もしくは治らずに2歳を過ぎて手術をすることになるかもしれない。
その懸念もあったのですが、当時の息子は皮膚がかぶれやすかったこともあり、特に見た目以外の影響がないのならしばらく何もせずに様子を見よう、という結論に至りました。
その後の経過
おへそが出べそであること以外は特に大きなトラブルもなく、いたって健康そのものな息子。
我が家の息子は本当によく泣く子なのですが、泣き叫んだ後は特におへそが大きく出てきているように感じます。
以下、息子の成長と合わせてのおへその変化をまとめていきたいと思います。
生後3か月
生後2か月の時と比べて、さらに出べそが目立ってきた気がします。
横からみたら膨らみがすごい…
出べそが痛々しくてかわいそうだと言って、夫はことあるごとにおへそを指で押して引っ込ませています。
指で押し込むとその時はぐじゅぐじゅと言ってお腹の中に収納されるのですが、時間が経つとまた元通りになるという繰り返しです。
この出っ張ったおへそに腸が飛び出してきているのかと思うと、逆に私は怖くてとてもおへそを触ることができません…。
夫婦で対応方法が正反対です(笑)
生後4か月
ピークが過ぎたのか、ほんの少し(一回りくらい)だけ小さくなった気がします。
綿球+テープの圧迫法をしないかわりに、せめておへそが隠れるハイライズのオムツでさりげなく圧迫をするという親心(笑)
※写真を撮る時はおへそが見えるようにオムツを下に折り込んでいます。
余談ですがオムツは色々試してみた結果、ナチュラルムーニーかパンパースがハイライズで良さげでした。(どちらも安くない…)
特にナチュラルムーニーのオムツはおへそがすっぽり隠れるくらいの覆われ感なので、何度もリピート購入。(しかもうんちの背中漏れ予防にもなる)
素材もオーガニックコットンなのでお肌にも優しく、値段が高いという所以外はパーフェクトです。
生後5か月
おへそは大きいままですが、抑えなくてもくぼんでいることが増えてきました。
おへそより三段腹が気になる写真…
ベビーマッサージ教室に行って裸になったタイミングがあるのですが…他の子供たちと比べたらやっぱり息子だけおへそがずば抜けてでかい…。。。
初めて出べそを見た人からは、「え、おへそどうしたの!?」と聞かれることもちょくちょくありますが、「ちょっと出べそなんだ!今経過観察中なの!」とサクッと答えるのにも慣れてきました(笑)
生後6か月
ほんの少しだけ、おへその存在感が薄くなってきたような気がします。
少しずつ動ける範囲が増えてくるにつれて、筋肉がついて出べそ具合もマシになってきているのかもしれません。
生後7か月
思いっきり泣いた後で見ると、ぽっこりおへそが飛び出しています。
くぼんでいる時間が増えたと言っても、大泣きした時の腹圧にはまだまだ耐えきれない様子のおへそちゃん…(笑)
息子は良く泣く子なので、おへそちゃんも出たり入ったりできっと忙しいだろうな。。。
横からみた写真がこちら。
以前よりもほんの少し小さくなってきてはいますが、まだまだ出べそです。
生後8か月
ややコンパクトにはなったような気もしますが、相変わらずぽっこり出ているおへそ。
何だかこのおへそも見慣れたら可愛く思えてきました(笑)
今となっては息子の個性というか、チャームポイントなのかもしれません。
生後9か月以降、とにかく動き回るのでなかなか写真を撮ることができず…
寒い季節になってきたことも影響してしばらくおへそ画像の記録がありません。
生後11か月
さらにコンパクトになったように感じます。
動きも活発になり、お腹の筋肉が発達してきたおかげかもしれません。
でも横から見たらやっぱり出っ張りはありますね。
すっかりこの可愛らしい出べそに愛着がわいてしまって、「綺麗になくなってほしい」という気持ちと、「なくなったら寂しいな」という気持ちが混在しています(笑)
生後12か月
まだ違和感はありますが、だいぶ目立ちにくくなりました。
ちなみに、泣いてもこれ以上おへそが飛び出ることはなくなりました。
生後18か月(1歳半)
久しぶりに写真を撮ってみました。
以前からかなり間が空いてますが、写真を撮ることを忘れるくらい、おそらくおへそが気にならなくなっているということだと思います。
2歳まで様子を見て治らなければ手術するという話もありましたが、もうその必要はないなと感じています。
2歳
成長とともに動きが激しくなり、じっとしていることがないのでなかなか写真を撮るのが難しい…
お風呂上りに保湿クリームを持って息子を追いかけまわしながら、久々におへその状態を撮影。
かなり普通のおへそになったのではないでしょうか。
横から見てもおへその出っ張りは感じなくなりました。
まとめ
綿球で圧迫していればもっと早く、かつもっとキレイな形になっていたのかもしれませんが、何もしていなくても自然と小さくなってくれました。
可愛らしい出べそは個性と言うかチャームポイントにもなるかもしれませんが、無事に治ったらそれはそれでよかったかなとも思います。
臍ヘルニアになった全てのお子様が同じ経過だとは限りませんが、もし今同じお悩みを持つ親御さんがいましたら、我が家の息子の経過が参考になれば嬉しいです。