以前、息子が突発性発疹になり、ようやく治ったと思ったら…1か月後に今度は「手足口病」にかかりました。
突発性発疹の時の記事はこちら▼
今回は息子の手足口病の発症から回復までの経過をまとめてみたいと思います。
手足口病とは?
手足口病は夏季に流行し、7月にピークを迎えるウイルス性の感染症です。
原因ウイルスは「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」で、複数の種類があるので恐ろしいことに何度もかかる可能性があります。
感染するのはほとんど小児で5歳未満の小児が80%を占めますが、まれに大人にも感染します。(潜伏期間は3~6日程度)
どんな症状?
口の中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れて、1〜3日間発熱することがあります。
水疱はかさぶたにならずに治る場合が多く、1週間程度でなくなると言われています。(我が家の息子の場合はこれよりかなり長く発疹が出ていた方でした。)
息子が発症したのは保育園がきっかけ
ある日の保育園での昼食時、息子がぐずってなかなか食べないので、気になった先生が体温を計ってみたら38.0度あったとのこと。
保育園から連絡がきたので慌てて仕事を早退してお迎えに行きました。
私が到着した時、息子は熱がありながらもケロッとしていて、いつものように笑顔で抱き着いてきました。
その時に担任の先生から初めて「今、クラスで手足口病になっている子が数人いる」ということを聞かされて衝撃を受けました。
1日目(発症した日)の夕方頃
自宅に帰ってからは特に寝込むこともなく、おもちゃで遊んだりして過ごしていたのですが…この時、写真ではまだわかりづらいくらいの小さなブツブツが手足に現れ始めました。
目を凝らして見ないとわらかないくらいの小さなブツブツですが、こんなのはまだまだ序盤戦…。
これから、想像を絶するほどの発疹に発展していくことを後々思い知らされることになりました。
1日目の夜(22時頃)
体温は38.5度になりぐったりしてしまい、辛いのか眠ることもできずにかなりぐずっていました。
足を見ると発疹がひざ下全体まで広がっていました。
「かいー!かいー!」と言いながら足をポリポリかきむしっています。
病院にも連れて行きましたが、手足口病の治療薬はないらしくひたすら耐えるしかないとのこと。この時は見ているのがとても辛かったです…。
夜中もなかなか熟睡することができずに何度もぐずる息子に付き合い、私はほぼ一睡もせずに朝を迎えました。
発症から回復までの経過まとめ
2日目
朝になると発疹の赤みが前日より濃くなっています。
保育園はお休みしましたが、この日(2日目)の午後には熱も36.5度まで下がり、平熱に戻っていました。
熱が下がったのでぐったりしている様子はありませんが、とにかくかゆそうにポリポリとかきむしっています。
見ているだけでこちらがかゆくなってきそう…。
可哀想でとても見ていられないという感じ。。。
3日目
お風呂上がりの様子です。この通り手にもブツブツが広がっています。
足はさらに真っ赤になって全体に発疹ができてしまっています。
血行が良くなるとより一層かゆくなるのか?見ていても痛々しい…。
4日目
腕、足、おしりの発疹が目立ちます。
特にひじ下とひざ下に濃い発疹が集中していて、あまりの痛々しさに見ているだけで辛い。。。
5日目
足の発疹が水泡になってきました。
オムツ替えの時の写真。
足全体の発疹が目立ちます。
腕はこのような感じ。
のどにもできている発疹がまだ辛いのか、白ご飯を嫌がるので、食事はもっぱらうどんなどの麺類ばかりが続いています。
この日(5日目)の晩、夫がこのような薬を薬局で購入してきました。
手足口病に効果があり、1歳児でも問題なく使えるとのことで、この日から発疹のある場所に塗ってみる事にしました。
6日目
やや発疹が枯れてきたようにも見えます。
相変わらずかゆみがあるのか、常に足をポリポリしながら気にしています。
そりゃあ気になるよね…。
かくのを我慢しろと言ってもわからない年頃なので、ひたすら見守ることくらいしかできないのが辛い所。
7日目
パンパンの水泡になっていた部分は、潰れたのかもしくは自然にひいたのかわかりませんが、少し小さくなってきています。
腕はこの通り。
足よりも腕の方が回復してきた気がします。
この頃からようやく食事も嫌がらず、食欲も戻ってきました。
8日目
赤みがひいてかさぶたになってきました。
足全体で見たらまだまだ発疹は目立ちます。
腕はこのような状態です。
見た目はまだまだブツブツですが、触った時のおうとつはだいぶ少なくなってきたような感じです。
10日目
発疹のかさぶたがめくれかけてきています。
まだまだ痛々しい見た目は治りませんが、ピークは越えたような気もしてきました。
はがれかけのかさぶたをはがしてしまいたいという衝動がありますが、ここはグッとこらえて我慢…。
跡が残らないように、できるだけ自然にかさぶたがはがれ落ちるのを辛抱強く待ちます。
11日目
水ぶくれはほぼなくなり、ほとんどかさぶたになりました。
息子を見ていると、かゆみもようやく落ち着いてきたようにも感じます。
12日目
手のひらの皮がめくれてきました。
腕や手の甲はまだしも、手のひらまで皮がむけるとは驚き。
まるでそのまま脱皮してしまうのか!?とでも言いたくなるほどあちこちのめくれがすごい。
中途半端にめくれかかっているのが息子は気になるらしい…。。。
14日目
今度は足の指の皮がめくれてきています。
本当に容赦なく手も足も表も裏もめくれてくる皮たち…どこまでもはがれようとしてくるのがすごい(笑)
歩く時に気持ち悪い気がするのでめくれあがっている部分を切ってあげたいのですが、なかなか硬めの質感で切ることができず…。しばらく様子見です。
16日目
指全体の皮が浮かび上がってきています。
様子見していると想像を超えて皮が浮いてくるので毎日驚きを更新させられてしまいます。
さすがにここまでくると切ってどうこうとはできなさそう。
もうただ見守ることしかできません。
17日目
できるだけ自然にはがれるのを待っていましたが、さすがにめくれた皮が気になるレベルなので、ついにペラペラ部分のみハサミでカットしました。
ペラペラの部分はもう死んでいる皮膚という感じで、カットする瞬間も特に痛がる様子はありませんでした。
19日目
かゆがることもなくなり、症状はほぼ終息したようなのですが、発疹はまだ残ったままです。
足の小指部分まで脱皮しかけています。
24日目
ようやく発疹の跡が薄くなってきました。
腕の方はだいぶ綺麗になってきました。
28日目
かさぶたやめくれかかっていた皮膚は自然にはがれ、だいぶ綺麗になってきました。
まだまだうっすらと発疹の跡は残っていますが、もう本人は何事もなく元通りの様子。
かゆがることもなければ、皮膚の細かなめくれを気にすることもなくなりました。
35日目
うっすらとかすかに発疹の跡はありますが、ぱっと見はわからないくらい綺麗なお肌に戻りました。
約1か月でようやく元通りに
我が家の息子の場合は、発症からちょうど1か月くらいで綺麗に戻ったなという感じでした。
発疹のピークは発症から10日後くらいで、ピークを越えると後はゆっくり時間をかけて治っていたという感じです。
後半になると、発疹はあるものの息子自身は何も気にする様子はなく普通に過ごしていました。
かゆみが治まったという理由もあるのでしょうが、皮膚がブツブツで皮がめくれかかっている状況に慣れてしまったという理由もあるのかも知れません。
一時期は発疹が強すぎて、もう一生治らないのでは…と不安になる時期もありましたが、2~3か月経つ頃には発疹の跡も綺麗になくなり、元通りのツルツルのお肌に戻りました。
手足口病の注意点
手足口病に対する特効薬はないので、時間が経つのをただ待つのみ。
ただし、いくつか気を付けた方がいいポイントがあります。
手足口病にステロイドの使用はダメ
息子が手足口病になった当初、あまりにかゆそうにしているので、発疹が出ている箇所に私は藁にもすがる思いでステロイド系の保湿剤を塗っていました。
ですが実はこれ、かなりの逆効果だったんです。
ステロイドは免疫を抑え、ウイルスの活動を元気にさせてしまい悪化させる可能性があるため、手足口病の時は使用を避けるべきなのだそう。
発症から2日目にこのことを知って慌てて使用するのをすぐにやめました。
ではかゆみがある時はどうすればいいのか?
夫が薬局で薬剤師さんにおすすめされて買ってきたのがこちら。
レスタミンコーワ軟膏です。
「塩酸ジフェンドラミン」という抗ヒスタミン成分が配合されていて、非ステロイド系のかゆみ止めでは代表的なものです。
調べた結果、小さな子どもでも使用することができて、手足口病のかゆみ止めとしても効果的だということがわかったので、発症から5日目の夜から使い始めました。
大人にもうつる可能性がある
手足口病は子どもの間だけの病気ではなく、大人もうつる可能性があります。
大人が手足口病になると、子どものときより症状が重症化することがあり、40℃近い高熱を出したり、発疹は強いかゆみや痛みを伴い、1ヶ月から2ヶ月後に爪がはがれてしまう場合もあります。
手洗いの徹底をしたり、子どもが感染したら家族のタオルや食器を分けるなどして、家族内で感染を広げないように注意しましょう。
まれに重症化することがある
手足口病の原因ウイルスである「エンテロウイルス」は無菌性髄膜炎の90%を占めるため、まれに脳炎を伴って重症化することもあるので注意が必要です。
異常を感じた時はすぐに病院で診察を受けましょう。
食事はのどごしのいいものがおすすめ
症状が強く出ている時はのどに痛みがあるため、のどごしのいい食べ物や飲み物がおすすめだと病院の先生に言われました。
息子の場合、食べ物はゼリーやプリン、冷めたおじや、うどん、豆腐など、噛まずに飲み込めるようなものを主に食べさせていました。
飲み物を飲ませる時はオレンジジュースなどのような刺激のあるものは避け、麦茶や牛乳を飲ませました。熱いスープなども刺激があるので避けた方がいいかもしれませんね。
保育園はいつまで休む?
手足口病で保育園や学校をいつまで休むべきかは、インフルエンザや麻疹(はしか)と違って決まりがありません。
各園でルールが決められている場合もあるので、もし子どもが手足口病に感染してしまったら、医師とも相談のうえ、通園している保育園や幼稚園に問い合わせてみましょう。
息子が通っている保育園の場合は、手足口病に対しては登園の目安として「解熱して1日以上経って、普段の食事ができる状態」というものでした。
息子は熱が下がってから2日間ほどは自宅で安静にさせていましたが、その後は登園許可を提出して預かってもらうことになりました。
解熱後もしっかり発疹が出ていたので預けることに少し抵抗はあったのですが、先生に相談したところ、手足口病の場合は回復後も1か月くらいはウイルスの感染力があるので、発疹が出ていても日常生活がおくれているなら登園OKとの説明を受けました。
息子が休み明けに登園すると、クラスではすっかり手足口病が大流行していて、かなりの人数の子が発疹を出しながら登園していたので衝撃を受けました(笑)
大人にもうつる可能性がないわけではないのに、大変な思いをして働かれている保育士の先生たちに改めて尊敬と感謝の気持ちを抱きました。